学生服にかかる費用はどれくらい？お店によって値段に違いはあるの？

そう、値段については誰もが気になるところだろう。ある程度知っておいて損はないからぜひ聞いていってほしい。

こういった疑問に答えます。

ひと言で言ってしまうと「安い買い物ではない」だな。

高いか安いか、参考までにその値段をお見せしよう。公立中学、公立高校、私立学校に分けてあるぞ。

いいところに気がついたな。

実は公立中学の制服は厳密に言うと制服ではなく、「標準服」と呼ばれるものなんだよ。

そう。「標準服」であって「制服」ではないから絶対の義務はないんだ。

そう。でもじゃあ、替わりに何を着るんだ？となったらほかに適当なものがないからね。結局あの服になるんだよ。よきにしろ悪しきにしろみんな着てるから。

ではひとつの例として、ある公立中学の標準服の値段をお見せしよう。

そうだね、もちろん、学校によって値段は変わるからこれはほんの1例だと思ってもらいたい。

そう、高校からは完全な「制服」だ。生徒はその制服を着る義務がある。

では公立高校の制服の値段をお見せしよう。

中学からしてる学校もあるがね。たいていは高校からというのが多いんじゃないかな。

ただ、「詰襟」の学校もあるから、中学はブレザーで高校に行って初めて詰襟というパターンもあるよ。

ちなみにこれが詰襟の値段。

うん、ただ詰襟にもいろいろあるからもっと安いものもある。18,000円を切るものもあるんじゃないかな。

最後が私立の制服だ。

うん、この学校はやや高めかもしれないね。でも私立校すべてがこの値段というわけじゃない。

残念ながら私立はダメだ。私立の場合はセーターやベストはもちろん、長袖シャツ、半袖シャツも指定になっていることが多いからね。

しょうがないね。中には学校のマークが入っているものもあるからね。

甘いな、今シャツ1枚で計算しただろう？でもシャツは1枚じゃ絶対足りない。

ただ逆にセーターやベストは必要ないと思ったら買わなくてもいいんだよ。

キツニェよ、これで驚いていてはいけない。高いところはもっと高い。例えばこの学校。

シャツやセーターやベストがそれぞれ2種類あるってことだよ。

たいていの場合はどちらか1つで大丈夫。

消費税入れたら10万超えだな。まあ、学校にもよるから一概には言えないが、アイテムの多い私立の場合は冬と夏あわせて10万円は考えておいたほうがいいってことだな。

入学手続きのときに配られる制服のパンフレットをよく見てみるといい。販売店が1つしかないところもあるが、それ以外の多くはいくつかのお店のパンフレットが入っているはずだ。

そう。で、これはちょっと考えれば分かることだが、どの店も注文がほしいと思っている。そのために一番手っ取り早い方法は何だと思う？

そのとおり。他の店より値段が安ければ注文がふえる可能性は高い。

…浅はかだの、キツニェよ。

店、つまり会社たるものは利益が出ないと経営が成り立たないということくらいは分かるだろう？だから軽々しくそんなことはできないんだ。

だからどの店もいろいろな要素のバランスをとりながら価格を決める。メーカーとの関係もあるしね。

すべてを知っているわけじゃないけど、違っても数百円から千円くらいじゃないかな。

たぶんね。あまり極端に——たとえば五千円とか——違うという話は聞いたことがない。でもその数百円の差で他の店に行ってしまう人もいるから馬鹿にできないんだよ。

だからとりあえず制服のパンフレットが配られたら中をよく見てみること。

やれやれ…少しは自分で考えなさい。

ちょっとくらいの違いは気にしないという人はともかく、少しでも安く買いたいというなら要チェックだ。

ただこれがそうとばかりもいかないから難しいんだよ。

比べてみると分かるが上衣はA店のほうが安いけど、スラックスはB店のほうが安いということも多々あるんだ。

単純に比べられたらいちばんいいんだがね。一筋縄でいかないところが悩ましい。

そこでチェックすべきはアフターサービスなんだ。

そのとおり。特に町の個人商店はこの点が充実していることが多い。

個人商店は店の規模ではデパートやスーパーなどの大手にかなわないが、大手ができないような内容のサービスを展開していることが多いんだよ。

サービスについての回でくわしく触れるが、スラックスやスカートの丈出しや丈詰めがぜんぶ無料だったり、穴が開いても無料で修理してくれたりとか。

大手は無料の修理内容が限定されていることが多いんだ。その点、個人商店はその幅が広い。「サービス一番」を売りにしている個人商店は少なくないはずだ。学生服は大人のスーツとくらべて丈が短くなったり破れたりということが非常に多い。だからこの点は重要なんだ。

それは残念ながら「ない」。

販売店同士で価格が違うのは消費者が選ぶことができるが、あとからセールのように価格を下げれば不公平感が大きくなる。

そう、だから学生服にセールはない。

一般商品は季節を過ぎれば安くなるけど、学生服はいつ買っても同じ値段。これが大原則だね。

値段はかならずこのとおりとはいえないからまとめにくいが無理やり言うとすればこんな感じかな。

じゃあ、そういうことでよろしく。