制服のスカート丈をあげる？販売店が丈詰めを受けてくれない理由

スカートの丈を長くするのは簡単だが、短くするのには難しい問題があるんだよ。

このような疑問に答えます。

単に作業としてだけなら詰められる。

でもスカートの場合はスラックスと違ってことはそう単純ではない。

スカートがスラックスと大きく違う点は「長さが学校によって決められている」ということ。

要はスカートの丈が長すぎたり、短すぎたりしないように学校が校則で定めているということだね。たとえばこんなふうに。

うん。販売店は採寸時、この規定にそって長さを決めなければならない。

大変なのは覚えることではなくて、採寸時のお客さんとの攻防だよ。

みんなスカートを短くしたがるんだよ。

困ったことに短くしたいというのは本人だけじゃなく、最近ではお母さんまでが同じことを言いだしたりするからね。

そう、だから女子の採寸は大変なんだ。「丈を短くしたいお客さん」と「長さをキープしなければならない販売店スタッフ」との攻防になる、というのはそういうことだよ。

いや、負けることは許されない。もし規定よりも短くしてしまったらその販売店は制服の受注業者から除外されかねないから長さは絶対守るんだよ。

そのとおり。だからお客さんもその点は分かってほしいね。

以上のことから分かるように、これに対する答えはノーだ。たまにお母さんだけやってきて、丈を詰めてほしいと言われることがあるが、1つの例外なくお受けできない。

そう。ちゃんと本人にその場でスカートをはいてもらって学校の規定の長さの範囲であれば詰められるけど、そうでなければ詰められない。

そりゃあるよ。この前もお母さんと本人がスカートの丈を詰めてくれとやってきた。測ってみたらそれ以上は詰められない長さだった。

だから申し訳ないけどそのままお帰りいただいたよ。2人とも残念そうにしてたけどこればかりはしょうがない。

そんなことをしようものなら、生徒の間にうわさが広がって大変なことになる。あの店は短くしてくれたってね。丈詰めのために大勢やってくるかもしれない。そしたらウチは学校から取引停止にされてしまう。

そう、これは答えることのできない質問だね。基本的に身体は成長していくのだから、これまで履いていたスカートが短くなることはあっても長くなることは考えにくい。ということは丈を出すほうが自然であって詰めることはないはずだよね。だから丈は詰められないと思っておいた方がいいかもしれないね。

そうでもない。最初に作ったときが長すぎたという場合は大丈夫だよ。

そんな質問に答えられるわけないだろ。

…どうしてもやりたいというのなら、どこかの修理屋さんに頼むしかない。

そりゃそうだよ。彼らはそれが仕事だからね。要は制服取扱いの販売店が規定外の丈詰めを受けてしまうことが問題なのであって、お客様が自分の判断で修理屋さんに依頼するは誰も止められないからね。

そうかもしれないね。でも知らないでわざわざ店までやってきてそこでできないと言われるより、知っておいたほうがいい内容だからね。